WordPressサイトの作り方→基本操作と設定 『カテゴリーとタグをマスターしよう sapporogeezer.com 』と記載されているトップ画像

カテゴリーとタグを理解できると、ワードプレスがどういう働き方をしているのかを理解することができます。また、検索上位表示という観点からも重要ですので、きちんと理解しておきましょう。

WB-6:投稿のカテゴリーとタグ、その使い分けと固定ページとの違い

投稿のカテゴリーとタグ、その意味と役割

 ワードプレスでは、記事を作成して公開するための入口が二つ用意されています。

 管理画面のナビゲーションメニュー(講座はこちら)の『投稿』と『固定ページ』ですが、カテゴリーとタグは『投稿』に関連する設定項目です。

ところで投稿とは?

 フェイスブックやX(旧ツイッター)といったソーシャルメディアの『投稿』と、全く同じイメージです。ひとつの記事でオシマイではなく、いくつもの記事を続けて投稿しますよね?また、投稿したものは、自分のプロフィールページに新しいものから順に表示されていますが、この点もワードプレスと同じです。

 ワードプレスの場合は、プロフィールページではなく『投稿ページ』なのですが、このページをホームページ(トップページ)に設定すると(講座はこちら)、ソーシャルメディアのプロフィールページと同じような役割になります。

新しいものから順に並べるだけで十分か?

 ソーシャルメディアの場合は、新しい投稿から順に投稿が並んでいるだけで十分かも知れませんが、クリック一発でその話題に関連する投稿が選ばれてスパッと一覧表示されるほうが、便利に決まっています。

ナビゲーションメニューの投稿の部分のスクリーンショット。サブ項目としてカテゴリーとタグがある。

 そこで登場するのが、『カテゴリー』と『タグ』というワケです。

 ワードプレスをインストールする際に、データベースを設定したのを覚えていると思いますが(講座はこちら)、そのおかげで、ワードプレスは蓄積した投稿を整理整頓して表示するのが大得意なのです。

 また、検索結果の上位表示という観点からも、読者にとって分かりやすいカテゴリーとタグを設定することは、重要なことのひとつだと言われているようですので、「後からまとめて」なんてことにならないように、面戸がらずに設定しましょう。

投稿のカテゴリーとは?

 カテゴリーは、分類分けしたした項目ことで、その役割は、本屋さんに例えて考えると分かりやすいと思います。

 例えば将棋の本を探そうと思ったら、まずは趣味のコーナーを探して、その中に将棋の本が並んでいる場所を探すと思います。同じように、分類することによって探しやすくする役割担っているのが、カテゴリーです。

 読みたい本を探す際に、文芸書やコンピュータやら趣味の本などが、いろいろと混在して新刊順に並んでいるだけだったりすると、探す気にもなりませんよね?

 ウェブサイトで発信する記事も同じです。なのでワードプレスでは、カテゴリーの中にさらにカテゴリーを作って投稿を分類することができるようになっています。

投稿のタグとは?

 タグには、「荷札」という意味がありますが、ワードプレスで使う際には「話題の目印」ぐらいに考えておくのが良さそうです。その役割は、例えるなら本の巻末にある索引に似ています。

 索引には、ポイントとなる言葉が出てくるその本のページが示されていて、その説明や関連する話題を見つけることができるようになっています。

 ワードプレスのタグも同様で、クリックすると、そのタグが付されている投稿が、自動的に選ばれて表示されます。

カテゴリーもタグも表示するページの作成は不要

 カテゴリーもタグも、サイトを見に来てくれた人向けの便利機能になっているワケですが、ワードプレスのスゴイところは、「カテゴリーやタグをクリックした際に表示されるページを、いちいち作成しておく必要性はない」ということなのです。

 これは、ワードプレスが「自動的に表示するページを作成してくれる」ような設定に最初からなっているからなのですが、初心者のうちはこの点が分かりにくいことのひとつだと思います。

 いかがですか?ワードプレスが何を自動的にやってくれるものなのか、なんとなくでも見えてきたのではないでしょうか?

カテゴリーとタグの項目の設定と表示方法

 カテゴリーとタグは、以下の3つのステップで設定します。

  1. カテゴリーとタグで、項目を予め設定しておく。
  2. カテゴリーの一覧・タグ一の覧をサイドバーなどに表示するよう設定する。
  3. 投稿作成時に、該当するカテゴリー・タグを選んでから公開する。

カテゴリーの項目は、あらかじめ設定しておこう

ワードプレスのカテゴリーの項目設定画面のスクリーンショット。
カテゴリ項目の設定画面

 カテゴリーの項目を設定するには、管理メニューの「投稿」→「カテゴリー」と進みます。

 すると、左側に入力欄、右側に設定しているカテゴリー項目のリストが表示されます。

 カテゴリーについては、あらかじめ項目をいくつか設定しておくことを強くお勧めします。予め設定しておいてもそれに含まれる投稿がなければ、一覧には表示されないようになっています。

カテゴリーの項目を決めるコツ

 最初のうちは大きな分類にしておいて、そのカテゴリー内の記事数が増えてきたら、「子カテゴリ」を追加することで、細分化していくようにしていくのが吉です。

 そうすることで、読者側からみても分かりやすいカテゴリーができあがります。

 逆に、書き上げた記事に対して、後付けでカテゴリーを増やしていくと、項目数が増えすぎて、分かりにくいものになりがちです。

タグの項目を決めるコツ

 タグを設定するのは、投稿数が増えてきてからでも遅くないと思います。特に初心者のうちは、カテゴリーとタグの両方を同時に設定しようとすると、混乱してしまうことが多いと思います。

スラッグについて

 投稿の場合と同じで、カテゴリーにもスラッグが必要です。この欄を入力しないと、そのカテゴリーを表示した際のURLには、カテゴリーの日本語がそのまま使われてしまいます。スラッグについては、『WS-1:ドメインの意味とその決め方』で説明しています。

カテゴリーとタグの一覧を表示する方法

 カテゴリーやタグの一覧は、サイドバーに表示する定番アイテムになっています。

 現在は、サイドバーも、投稿と同じようにブロックを組み合わせて表示内容を決めるようになっていますので、コツさえつかめば(講座はこちら)、迷わずに設定できると思います。

 余談になりますが、カテゴリー一覧がブロックとして提供されているということは、それを本文中に表示することもできるということになります。論より証拠というワケではありませんが、左側に表示されているのが、それです。

 また、ブロックテーマ(説明はこちら)をお使いの場合には、カテゴリー一覧の表示場所は、テーマのエディターを使って、自由に設定することができます。

カテゴリーとタグの指定は、個々の投稿の編集画面で行う

カテゴリーとタグの設定画面

 投稿のひとつひとつが、きちんと分類分けされるためには、投稿の編集画面で、カテゴリー(必要であればタグも)を指定することが必要です。

 これらを指定する場所は、編集画面の右側のメニューの中にあります。

 カテゴリーもタグも、新しいものをここから追加することができますが、投稿する毎に、新しいものを追加していくと、どうしても統一感に欠けてしまい、サイトを訪問してくれた人達には、わかりにくいものになってしまいがちです。

 また、ひとつの投稿をふたつ以上のカテゴリーに登録するのも、同じ理由であまりお勧めできません。投稿を作成したときに、どのカテゴリーにするか迷ってしまうような場合には、分類分けをもう少し広くすることを考えましょう。

 カテゴリーを指定し忘れると、自動的に「未分類」というカテゴリーに分類されるようになっています

 もちろん後からでも変更できますが、そのままにしておくのは、損な選択です。理由は、カテゴリーやタグの表示ページが、検索結果に表示されることがあるからです。

カテゴリーとタグもメンテナンスしよう

 定期的に必要だとは思いませんが、たまには管理画面のカテゴリー/タグの一覧を眺めてみましょう。

 その際の注目は、各項目の「カウント」で、リストの右端に表示されています。カウントが少ないものについては、他のカテゴリーに含めることを考えると良いと思います。逆に多すぎると思われる場合には、子カテゴリーでさらに分かりやすくならないかを検討してみます。

 あれこれと考えているうちに、新たな投稿のアイディアが浮かんでくることもありますし、投稿同志をリンクでつなげる(内部リンク)を加えることにもつながったりします。

 くどいようですが、判断の基準は、読者の皆様の利便性を向上させることです。

投稿と固定ページの使い分けについて

 投稿のように連続性がなく、いつも同じ場所に表示しておきたいような内容の場合には、固定ページを使います。

 例えば、自己紹介のページや業務案内、問合せのページなどがそうです。これらのページは、ウェブサイトのメニューからリンクを貼るのが通常ですので、投稿のように公開すれば「投稿ページ」に自動的に表示される、というワケではありません。

固定ページの階層構造について

 固定ページには、『カテゴリー』や『タグ』の機能はありませんが、複数の固定ページを階層構造にしてまとめることができるようになっています。

 例えば、サービス概要というページの下に個々のサービスの説明ページをまとめておく、というような場合に便利です。

 また、本を執筆するときのように、何か特定のテーマについて、章立てをして書き始めるような場合には、投稿よりも固定ページのほうが便利な場合が多いと思います。

 設定は、固定ページの編集画面の右側の設定メニューにある『ページ属性』から行います。親ページの下に表示する位置も変更できるようになっていて、指定する数字の小さいものから順に表示されます。

この講座の要点

  • カテゴリーとタグは、訪問してくれた読者の利便性を高めるための機能であること。
  • カテゴリーとタグの機能は投稿で使うことができるが固定ページで使えるようにはなっていないこと。
  • 固定ページは、階層構造にすることで整理して表示することが可能になっていること。
  • カテゴリーは投稿内容の分類に、タグは話題の目印と考えると分かりやすいこと。
  • カテゴリー項目は、最初は、大分類で予め設定しておくと分かりやすい。
  • タグは、投稿数が増えてからの設定でもOK。
  • カテゴリーやタグをクリックした際に表示されるページは、ワードプレスが自動的に作成する。

ご質問・ご要望について

 疑問に思うことや説明が至らないことがありましたら、遠慮なく下のコメント欄またはお問い合わせフォームからご連絡いただければ幸いです。今後の更新作業の参考にさせていただきます。

課題

1.カテゴリー項目を決めて設定しよう

 自分のサイトで投稿する内容に沿って、カテゴリー項目を3つ考えて設定しましょう。その際には、スラッグの設定も行いましょう。

2.発信しよう

 「これは参考になった」あるいは何かの「インスピレーションを得た」ようなことがあれば、同じように感じる方が、あなたの周りにもいるかも知れません。学んだことをあなたの言葉で(←ここが重要)人に伝えようとすることで、それが自分のものになることを体験しましょう。


 

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