WordPressサイトの作り方→立ち上げ手順 『ワードプレスなら、ホームページの入替も簡単』 sapporogeezer.com と記載されているトップ画像

ワードプレスをインストールした直後は、投稿を新しいものから順に表示するページがホームページとして設定されています。そのデザイン・レイアウトを変更するには、どのような手順で進めるのが良いのかを書院者向けに説明しています。

WB-7:ワードプレスで初期設定のホームページを差し替える方法

初期設定で表示される『ホームページ』はどこにあるのか?

 ワードプレスでは、インストール直後の状態で、投稿を書き、公開して、それを自分の目で確認できるようになっています。

 投稿した記事が公開されるのは、『ホームページ』(ここではドメインのみで表示されるページの意味)ですが、初期設定がそのようになっているおかげで、ホーム『ページ』を作成する必要性はありません。ワードプレスが見えないところで仕事をしてくれているからです。

 最初からこのような設定になっていることで、まずは試運転で投稿をしてみることが難なくできるようになっているワケです。

初期設定のホームページを編集しようとしてもページが無い

 でも、ホームページに投稿が並んでいるだけでは不満ですよね?初期設定のテーマが Twenty Twenty-Four の場合には、投稿以外に不要なものが表示されていて、試しに公開した記事が目に付きにくい状態になっています。

 なので、ホームページを編集しようと固定ページの一覧を開いてみるワケですが、それらしきものがありません。これは無いのが正常で、前回の講座で説明したカテゴリーやタグをクリックした際に自動的に表示されるページと同じ事なのです。

指をさしている手のイラスト。注意喚起を促すために使用している

以上の説明がどうもスッキリと理解できない場合には、以下のふたつの講座に目を通してみることをお勧めします。ワードプレスで作成して表示されているウェブページは、文書ファイルのように、ひとつのファイルとして保存されているワケではないのです。

自動的に表示されるページのデザインを変更するには、テーマを編集

 編集するページが見当たらない場合には、そのページのデザインやレイアウトを決めているテーマを編集するしかありません。

 で、そのための機能を提供しているのが、ブロックテーマです(詳しくは『WB-2:ワードプレスのテーマ選びの考え方と事前準備』を参照)。

テーマの編集画面は、ブロックエディターになっていることに注意

 ワードプレスを使い始めて間がない初心者の皆さんが、いきなりテーマの編集にトライすることはお勧めできません。テーマの編集画面は、ワープロ感覚で使うことはできないため、迷子になってしまいます。

 まずは、投稿・固定ページの作成を通してブロックエディターの扱いに慣れておきましょう(講座はこちら)。

ホームページの表示設定を変更してみよう

 ホームページの表示内容は、初期設定のままでなければならない理由はありません。

 設定を変更することでいつでも切り替えが可能ですから、別の固定ページに変更して、その固定ページをまずは編集してみることをお勧めします。

ホームページの切替え方法

表示設定部分のスクリーンショット
ホームページの切り替え設定画面

 管理画面メニューの「設定」→「表示設定」を選択します。初期設定では、『最新の投稿』が選択された状態になっていますので、これを『固定ページ』に変更します。

 すると、ホームページとして表示する固定ページを選択できるようになります(先に固定ページを作成しておかなければなりません)。

 画像の例では、「Twenty Twenty-One のデモ」というタイトルの固定ページをホームページとして指定したことになります。

 その下の「投稿ページ」ですが、これはこれまでホームページに表示していた新しい順の投稿を、どの固定ページに表示するかの選択です。

 この例では、「ブログ記事」というタイトルの固定ページを選んでいますが、このページはタイトルを入力しただけで、本文は空白のままのものです。この空白の中に、ワードプレスが投稿を新しいもの順に並べてくれると考えると良いと思います。

指をさしている手のイラスト。注意喚起を促すために使用している

設定を変更した場合には、ページ左下に表示されている『変更を保存』を押し忘れないようにお願いします。

『1ページに表示する最大投稿数』について

 設定画面の下段にある「1ページに表示する最大投稿数」は、何件の投稿でページ分けをするか、です。ここで指定した数よりも投稿数が多くなった場合には、次のページへと移動されるだけで、投稿した記事のデータが消えてしまうわけではありません。

 尚、ここの設定は「投稿ページ」だけではなく、カテゴリーやタグを選んで表示する場合にも適用されます。

表示設定の結果は固定ページ一覧の表示されることにも注目

 上記のように設定を変更すると、以下のように、固定ページの一覧に結果が反映されるようになっています。

固定ページ一覧のスクリーンショット。フロントページ、投稿ページ、プライバシーポリシーページの表示に赤丸

 『フロントページ』と表示されていますが、これが設定画面ではホームページとして選択した固定ページです。

 『フロントページ』に『ホームページ』に『トップページ』、なんだかややこしい雰囲気がしますが、これらはどれも、ドメインのみで表示されるページのことで同じです。

 一昔前は、ウェブサイトのことをホームページと呼んでいましたが、これは混乱のもとのように思います。

 『投稿ページ』の表示についても、上の設定で選んだ通りになっています。

 くどいようですが、『投稿ページ』とは、新しいものから順に『投稿』を並べて表示するページのことです。ひとつひとつの『投稿』を表示したページと『投稿ページ』とを混乱しないようにお願いします。

電球のイラスト。ヒントや気づきに注目してもらうためのアイコン。

サイト作成中の間は、「工事中」という固定ページをフロントページに指定しておいて、「ホームページ」が出来上がったらそれに切り替えるということが、簡単にできてしまいます。

これも重要、プライバシーポリシーページとは?

 固定ページのリストには、特別なページとしてもうひとつ『プライバシーポリシーページ』というのがあります。

 カタカナになってしまうと、わかりにくいですが、要はウェブサイトを通して得る個人情報をどのように扱うのかを宣言しておくページのことで、海外ではこの点について厳格に法規制がされているようです。

 日本では、まだまだ甘い感じですが、海外に住んでいる日本人や日本語を解する外国人の方ががみなさんのウェブサイトを利用する場合には、その国の法律の規制の対象になるということだけは、知っておくべきだと思います。

 また、こうした背景から、このページをきちんと掲示しているかどうかは、ウェブサイトの評価に大きな影響を与えるようです。検索の上位を狙う場合のみならず、アフィリエイトなどに参加をする際には必須のページのようです。

 掲載する内容については、初心者向きではありませんのでここでは詳しく説明しませんが、ご自分のビジネスを広く発信し始めるまでには、掲載しておきましょう。

この講座の要点

  • 初期設定のままのワードプレスで投稿を公開すると、ホームページに投稿が新しいもの順に表示される設定となっている。
  • 初期設定で表示されているホームページは、ワードプレスが自動的に作成するものなので、固定ページの一覧には無い。
  • ワードプレスが自動的に作成するページのデザイン・レイアウトを変更するには、テーマを編集することが必要。
  • テーマを編集することができる機能が提供されているのがブロックテーマで、編集画面はブロックエディターになっている。
  • ホームページの表示設定で、表示するものを簡単に切り替えることが可能になっている。

ご質問・ご要望について

 疑問に思うことや説明が至らないことがありましたら、遠慮なく下のコメント欄またはお問い合わせフォームからご連絡いただければ幸いです。今後の更新作業の参考にさせていただきます。

課題

1.トライしてみよう

 「工事中」の固定ページを新たに作成して、ホームページとして公開してみましょう。

2.発信しよう

 学んだことをあなたの言葉で(←ここが重要)人に伝えようとすることで、それが自分のものになることを体験しましょう。


 

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