【動画あり】サイドバーやフッターに表示されている情報は、ウィジェットを使って表示している場合がほとんどです。このレッスンでは、便利なテキストウィジェットを取り上げて、をの使い方を説明しています。
WB-8:ブロックテーマからは消えたウィジェットの使い方
◆ ウィジェットとは?
ウィジェットといえばスマホを思い浮かべる方が多いかも知れません。スマホの画面に、天気アプリやニュースアプリなどのウィジェットを表示しておくと、スマホをより便利にできますよね?
ワードプレスに使うウィジェットも似たようなもので、サイドバーやフッターなどに表示する部品のことです。フリーブログを使ったことがある方でしたら、プログパーツといわれた方が分かりやすいと思います。
このように、メインとなっている機能に、おまけ的に加えることでより便利になるような小さなアプリ、それがウィジェットです。
◇ ウィジェットの使い方は大きく変わったことに注意
「もっと便利に!」と、進化し続けているワードプレス。編集画面のブロック化(2018年)に続き、テーマがブロック化(2022年)され始めたことによって、大きな影響を受けたことのひとつがウィジェットです。
このため、どの時点のワードプレスで使い方を覚えたかによっては、改めてウィジェットを使おうとした際の戸惑いが大きいと思います。そこでまずは、変化の流れを押さえておきましょう。
・ウィジェットの置き場所は、テーマによって決められていた
従来のワードプレステーマでは、ウィジェットを置くことができる場所(ウィジェットエリア)は、テーマによって決められていて、それ以外の場所には設定することはできませんでした。
本文中に表示したウィジェットの例
サイト内検索
↑ ちゃんと検索できますw
この状況が変わり始めたのは、ブロックエディター(講座はこちら)が登場してからです。これによって、以前はウィジェットとして提供されていたものが、ブロックとして提供され始めたのです。
ブロックとして提供されるということは、それを本文中に自由に配置できるということですから、段組みを使って、ブロック化されたウィジェットを並べると、サイドバーと同じレイアウトを実現できます。
札幌Geezerのブログサイトも、そのようにしてサイドバーをレイアウトしました。
・同じウィジェットでも、ブロック化されたもののほうが便利
ウィジェットとして提供されていたものがブロックとしても提供され始めたことで、ブロックの優れた柔軟性が際立つことになったと、札幌Geezerは理解しています。
こうなってくると、旧来のウィジェットにこだわり続ける理由が見当たりません。結果、2021年7月にリリースされた WordPress 5.8 では、ウィジェットエリアは、ブロックエディターで編集するように変更され、投稿などの編集画面と使い勝手が統一化されました。
この時点で、ブロックエディターではなくクラシックエディタ―を使っていた方は、さぞ驚いたと思いますが、もちろんそのような方々向けには、元の使い方に戻すプラグイン Classic Widget が提供されています。
・ブロックテーマにウィジェットエリアは無い!
このようなワケですので、現在ワードプレスで提供しているブロックテーマ(Twenty Twenty-Two 以降)では、ウィジェットエリアは提供されていません。管理画面メニューの『外観』の中に『ウィジェット』の項目がないのは、このためです。
尚、テーマによってはサイドバーの設定がありますが、これはウィジェットエリアではありませんので混乱しないようにお願いします。ブロックテーマのサイドバーには、ブロック化されたウィジェットを配置することはできますが、旧来のウィジェットを配置することはできません。
「クラシックテーマ+ Classic Widget 」をお使いの方で、今後ブロックテーマに変更されることをご検討中の方は、現在使用しているウィジェットがブロックとしても提供されているかどうかを、まずは確認されることをお勧めします。
◆ ウィジェットの使い方(クラシックテーマの場合)
以下、ワードプレスの使い方別に、ウィジェットの使い方がどう変わるのかをまとめておきます。
◇ ブロックテーマを標準の編集画面(ブロックエディター)でお使いの場合
ブロック化された(←ここが重要)ウィジェットが用意されていますので、それらを他のブロックと同じように自由に配置・カスタマイズすることができます。
◇ ブロックテーマ + Classic Editor プラグインでお使いの場合
クラシックエディタ―では、投稿や固定ページの編集画面内でブロックを配置できるようにはなっていません。また、Classic Widet プラグインを追加しても、その対象となるウィジェットエリアがブロックテーマには備わっていませんので、意味をなしません。
ですのでこの場合で、ウィジェットが必要な場合には、テーマの編集画面内でブロックを配置せざるを得ません。クラシックエディタ―を選択しているということは、デザイン・レイアウトの自由さは求めないという選択ですので、これは致し方ないと思います。
◇ クラシックテーマを標準の編集画面(ブロックエディター)でお使いの場合
この場合は、ウィジェットエリアの編集(『外観』→『ウィジェット』)は、投稿や固定ページを編集するのと全く同じように、ブロックを選んで、配置させることが可能です。
テーマのカスタマイズから(『外観』→『カスタマイズ』→『ウィジェット』)でも編集可能ですが、少々使いにくいようです。
また、ブロックエディターをお使いの方であっても、”Classic Widget プラグイン” を使うことで、ウィジェットエリアの編集画面を以前の状態に戻すことができます(Classic Editor は不要)。
◇ クラシックテーマ + Classic Editor プラグインでお使いの場合
”Classic Editor” のプラグインをお使いの場合であっても、ウィジェットエリアの編集はブロックのままですので、この場合には、さらに “Classic Widget プラグイン” を加えることで、下の動画のような旧来のウィジェット編集画面に戻してお使いになるのが良いと思います。
【動画】 WordPress ウィジェットの使い方(クラシックテーマ + “Clasic Widget” :5分23秒)
◆ 余談:長いサイドバーはスマホには不向き?
一昔前のウェブサイトは、トップページなどに小さなリンク画像をたくさん並べるのがファッションのようになっていた時期がありましたが、近年はすっかり見かけなくなりました。
リンク画像に取って代わったのが、カテゴリー一覧やタグクラウド、Twitter(現X)のタイムラインなどなどの機能を提供することができるウィジェットだったと記憶しています。
そして現在は、サイドバーが無いウェブサイトが増える傾向にあると、札幌Geezerは感じていて、その背景理由は、スマホでの閲覧が増えているからではないかと考えています。
現在は、ビジネスサイトであっても、スマホからのアクセスのほうが多い時代です。サイト作りの工程は、スマホでどう見えるかを無視することはできません。
◆ この講座の要点
- Twenty Twenty-Two 以降のワードプレス標準テーマには、ウィジェットエリアはない。
- これは、ブロック化されたウィジェットを自由に配置できるためである。
- クラシックテーマの場合には、Classic Widget プラグインを用いることで、旧ウィジェットを利用可能。
◆ ご質問・ご要望について
疑問に思うことや説明が至らないことがありましたら、遠慮なく下のコメント欄またはお問い合わせフォームからご連絡いただければ幸いです。今後の更新作業の参考にさせていただきます。
◆ 課題
1.試しておこう
ブロックのリストの中には、「ウィジェット」として括られているものがありますが、それぞれがどのような機能を提供しているのか、本文中に追加して試してみましょう。
2.発信しよう
「これは参考になった」あるいは何かの「インスピレーションを得た」ようなことがあれば、同じように感じる方が、あなたの周りにもいるかも知れません。学んだことをあなたの言葉で(←ここが重要)人に伝えようとすることで、それが自分のものになることを体験しましょう。