サーバー会社から手続き完了のメールが送られてきたら、次はドメインの取得と設定です。この講座では、ワードプレスをインストールするための事前準備の手順と、ドメインの設定までを説明しています。

WS-4:インストールの準備作業、ドメインの取得と設定

ワードプレスをインストールするまでの5つのステップ

 レンタルサーバー側での準備がととのったら、メールでその通知が来るはずですですので、いよいよ作業開始です。

 ここからの一般的な手順は、

  1.  そのサーバー会社でドメインを申し込む
  2.  そのドメインを借りたサーバーに設定する
  3.  SSL(次の講座)を設定する
  4.  ワードプレスで使用するデータベース(次の次の講座)を作成する
  5.  ワードプレスをインストールする

です。

 ステップ3のSSLの設定は、初心者の皆さんには「何それ?いきなり難しそう」と思われるかもしれませんが、この講座で説明している通りに、ドメインとレンタルサーバーを同じ会社で申し込んだ場合であれば、簡単に設定できます。

 ステップ4のデータベースも専門用語で難しそうに思われるかもしれませんが、意味さえわかれば設定は簡単ですし、なにより、ワードプレスの基本を理解することになりますので、この用語に慣れておくことで後々に迷子になる確率がぐっと低くなるはずです。

サーバー各社が用意しているマニュアルについて

 上記の1~5のそれぞれの手順は、サーバー各社が用意しているオンラインマニュアルを参照しながら進めることができるようになっています。

 ネット上には、公式以外の情報が溢れている状態ですが、中には古くなってしまっているものもありますので、まずは公式のものをチェックしてそれで分かりにくければ、自分にあった情報を探してみるというスタンスで臨むことを強くお勧めします。

 落ち着いて順番に操作していけば、ワードプレスのインストールが完了して、骨組み状態のワードプレスサイトを公開することができます。

もっと『サイト内検索』を活用しよう

 公式のマニュアルは、様々な場合を想定して作成されていますので、目次通りに順番に読み進めるのは非効率に感じる場合もあると思います。

 また、サーバーのコントロールパネルは、項目が多すぎて「あの設定は、どこだったかな?」ということも初心者のうちは、あるあるです。

 そんな場合は、、ピンポイントで情報を探し出すために、サイト内検索を活用します。ウェブサイトのメニュー付近やサイドバーなどに見かけることが多い検索の機能は、ほとんどが「サイト内」を検索するためのものです。

 Google検索を使っても、同じ情報にたどり着くかも知れませんが、レンタルサーバーの会社が提供している公式情報をまずは確認するために、サイト内検索を使わない手はありません。

ドメイン取得の手順

 大手のレンタルサーバー会社の場合には、ユーザがドメインを取得するためのサービスを提供しています。

 ここでひとつ注意なのですが、ドメインは購入するものではありません。そのドメインを一定期間使う権利を得ることしかできません。

 それが世界共通のルールなのですが、レンタルサーバー会社が提供しているのは、ユーザが使うことを希望するドメイン名を、1) それを管理する機関に登録して、2)その登録状況を管理する、サービスということになります。

 この仕組みが働いているからこそ、取得するドメイン名が「世界にひとつ」で在り続けることができるワケです。

例1:さくらインターネットでのドメイン名の取得手順

 さくらインターネットでドメインを取得する場合、専用の入口ページもありますが、このサイトを読んでいただいている皆さんは、コントロールパネルからリンクをたどって手続きをするのが良いと思います(ログインページはこちら)。

ドメイン取得の申し込み

 ログインページを開いたら、まずはブックマークして、ブラウザーの目立つ場所に表示しておきましょう。これから繰り返し使うページですので、毎回メールを開いてリンクをクリックして・・・、なんて面倒なことはしないようにお願いします。

独自ドメイン申込みへのリンク

 コントロールパネルが表示されたら、「ドメイン/SSL」から「独自ドメインの申し込み」を選択します。

 取得するドメイン名は、既に決めていると思いますが、スペルを絶対に間違えないようにお願いします。申し込んでしまうと、後で変更することができません

 ここから先は、指示に従って進んでいけばドメインを取得できますが、途中で右のような画面が表示されますので、ログインして下さい。

 「またログイン?」と思われるかも知れませんが、今回ログインするのは、コントロールパネルではなく、会員(アカウント管理)のページのほうです(詳しくは前回の講座)。

 契約時に送られてきたメールに表示されている、会員IDとパスワードを使ってログインします。

 ログインが必要な理由は、あなたが借りたレンタルサーバーで、そのドメインを使えるようにするためです。ここで「新規会員登録」をしてしまうと、レンタルサーバーを借りたアカウントと、ドメイン名を登録したアカウントとが別々になってしまい、面倒なことになってしまいます。

 ややこしい点は以上ですので、ドメインの申し込みをしましょう。いよいよです♫

例2:エックスサーバーでのドメイン名の取得手順

 エックスサーバーでも、ドメイン名の登録管理のサービスを提供しています。

 一般に公開されている申込ページ(こちら)がありますが、既にレンタルサーバーの申込を終えている方の場合には、「アカウントログイン」のページを開いてログインし、そこからドメインの申込手続きを行いましょう

エックスサーバーのアカウント管理画面

 ※一般公開されているページから申込をすると、「アカウントログイン」または「新規にアカウントを作成」の選択肢が出てきます。

 そこでログインすれば同じ事なのですが、たまに別のアカウントを作成してしまう方がいらっしゃいます。無意識にこれをやってしまうと、なにがなんだか分からなくなります。

取得したドメインの確認方法

 ドメイン申し込み完了のメールが、ほどなくして届くはずです。取得したドメインをさくらインターネットの場合は『会員ページ』、エックスサーバーの場合は『アカウントログイン』ページで表示して、確認してみましょう。

 確認できたら、ログアウトしておきます。

※ ここまでの手続きで出来たことは、ドメイン名を使う権利を得ただけです。実際に使うには、そのドメイン名をサーバーに設定することが必要です

取得したドメイン名をサーバーに設定する手順

 取得したドメイン名をインターネット上に掲げるには、借りたレンタルサーバーに設定してやらなければなりません

 この作業は、サーバーのコントロールパネルから行います(さくらインターネットの場合はこちら、エックスサーバーの場合はこちら)。

例1:さくらインターネットでのドメインの設定

 ドメインの設定は、コントロールパネルを開き、「ドメイン/SSL」→「ドメイン/SSL」を選択します。

 表示される画面には、初期ドメインが表示されているはずです。ここに、取得したドメインを追加します。

 「ドメイン新規追加」ボタンをクリックすると、「Step2.ドメインの追加」の欄のプルダウンメニューに、先ほど取得したドメインが選択肢として表示されているはずですので、それを確認。「追加」ボタンをクリックして、完了です。

例2:エックスサーバーでのドメインの設定

 エックスサーバーの場合も、サーバーのコントロールパネルからドメインの設定を行います。

エックスサーバーのサーバーパネルの一部のスクリーンショット。ドメインの部分が枠で囲われている。
エックスサーバーのサーバーパネル

 「ドメイン設定」→「ドメイン設定追加」と進み、取得したドメインを正確に入力して下さい。ここでスペルを間違えても、設定が受け付けられてしまいますので、迷子の原因となります。ご注意を。

ドメインが有効になったことを確認する方法

 以上で、取得したドメインが「このサーバー上にありますよ」ということをインターネット上で宣言したことになります。

 でもこの宣言が世界中に伝わるには、時間がかかります。自分のパソコン(日本国内)からであれば、通常なら1時間程度で、設定したドメインにアクセスできるようになりますが、しばらくは不安定な状態となります

ドメインの状況確認

 自分のドメインが、ネット上で表示されるようになったかどうかは、ブラウザーにそのドメインを入力して試してみます

 アクセスできると、サーバー会社が初期設定で用意しているページが表示されます。ページが表示されたら、次のステップ「SSLの設定」に進みます。

WordPress の簡単インストール機能について

 大手のレンタルサーバーの場合には、ワードプレスを簡単にインストールする機能が備わっている場合が多いようです。この講座の最初に記載したステップのどこからどこまでが含まれているかは、各社で異なるようですが、ドメインの設定まで終えたところで、利用できるようになっている場合が多いようです。

簡単インストール:エックスサーバーの場合

 実は、エックスサーバーの場合には、ドメイン名をサーバーに設定する際に SSL(次の講座)の設定が済んでいます(「自動独自SSLを利用する」のチェックがあります)。

 さらに、エックスサーバーの「WordPress 簡単インストール」では、データベースを作成することも自動でやるように選択することができますので、ドメインの設定を終えた時点で簡単インストールを使えば、ワードプレスサイトの立ち上げ作業完了となります(公式の手順解説はこちら)。

指をさしている手のイラスト。注意喚起を促すために使用している

同じエックスサーバーが提供している「WordPressクイックスタート」は、別の機能ですので、混同しないようにお願いします。

 この機能を利用される場合には、データベースとワードプレスの関係を理解しておく(こちらの講座)ことを忘れずにお願いします。この点が明確になると、後々迷子になる確率が低くなります。

この講座の要点

  • 各社が提供しているマニュアルを効率的に活用するためには、サイト内検索を使う。
  • ドメインの取得とサーバーのレンタルとを同じ会社で行うことで、手間が省ける。
  • レンタルサーバー会社によっては、アカウント(会員情報)とサーバーのコントロールパネルの入口ページが別々になっている(ログイン情報が2セットになる)。
  • ドメインを取得しても、それをサーバーに設定しなければ公開されない。

ご質問・ご要望について

 疑問に思うことや説明が至らないことがありましたら、遠慮なく下のコメント欄またはお問い合わせフォームからご連絡いただければ幸いです。今後の更新作業の参考にさせていただきます。

課題

1.自分の言葉でまとめておこう

 この講座で、得た学びを自分の言葉にしておきましょう。箇条書きが良いと思いますが、自分のスタイルでOKです。紙のノートでもパソコンやスマホのアプリでも構いませんが、脳内に留めずにその外側に一旦はアウトプットすることが重要です。オススメは紙のノートです。いつでもパラパラと眺めることができ、記憶に残りやすいからです。

2.手を動かして記憶に留めよう

 サーバー会社から開設通知のメールが届いたら、サーバーのコントロールパネルと(別の場合には)アカウント管理のそれぞれにログインしてみよう。また、入り口となるページのURLは、ブラウザーブックマークで表示しておこう。

 受け取った開設通知のメールは、後ですぐに見つけられるよう、専用のフォルダーを作成してそこに保存しておこう。

3.発信しよう

 「これは参考になった」あるいは何かの「インスピレーションを得た」ようなことがあれば、同じように感じる方が、あなたの周りにもいるかも知れません。学んだことをあなたの言葉で(←ここが重要)人に伝えようとすることで、それが自分のものになることを体験しましょう。


 

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